私の生まれ故郷でもある滋賀のとある住宅街に、20年住んだ自宅を置い
たまま、主人の転勤に合わせ家族で関東に転居してきました。
それから暫く人に貸していましたが、私も恐らく主人も、いつもこの家
のことが気がかりでした。
「また戻ってくるからね!元気でね!」と別れを告げた我が家でしたが、
この度、売却する決断をし、先月20日過ぎに売りに出したのですが、幸
運なことにバイオリンを弾かれる方が16帖の防音室を気に入って下さり、
晴れて昨日、正式な売買契約を済ませました。
まだ両親が元気だった頃、親子6人で度々集った庭やリビング、主人の本
に溢れた書斎、季節ごとに花を植えてウッドデッキで寛いだ庭・・・
部屋を眺めていると懐かしさが際限なく込み上げてきました。
防音のリビングは、グランドピアノ2台、それぞれ譜面台の真上にダウン
ライトを設置し、ダクトレール用のダウンライトもピアノの後ろからと
横からの2面から照らせるように付けてもらい、例え夜中でも演奏ができ
ました。この宝物のスペースも、ゆっくり見納めることができました。
最後に愛犬とともに毎日歩いた散歩道をぐるっと歩き、感謝の気持ちを
我が家に伝えて、20年間お世話になった町と我が家を後にしました。
例え家であっても出会いと別れ、その繰り返しですね・・・